気仙沼線、BRTで仮復旧、鉄道復旧には慎重な姿勢
地元自治体では、「仮復旧」ということで、鉄道による本格復旧の可能性を残したということで、合意に達したようです。
気仙沼線、鉄道復旧に慎重な姿勢 安全性・コストが課題
JR東日本の冨田哲郎社長は8日、記者会見し、東日本大震災の影響で一部不通になっている気仙沼線の鉄道による復旧について、「(コスト面など)高いハードルの部分がある。地元との議論を重ねたい」と慎重な姿勢を強調した。
鉄道復旧の課題として、安全性確保や都市計画との整合性、道路や河川との交差部分の取り扱い、実現に要する大きなコスト負担を挙げた。冨田社長は「一つ一つの課題をどう解決するか、結論を出すための努力をしたい」と述べた。
気仙沼線をめぐっては、沿線の気仙沼市、登米市、宮城県南三陸町が7日の復興調整会議で、JR東日本が提案したバス高速輸送システム(BRT)による仮復旧に同意した。
JRは整備工事に着手し、年内にも一般道をルートに組み込んだ形で運行を始める見通しを明らかにしている。
冨田社長は「定員60~70人の低床バスを入れようと考えている。早期にサービス提供を開始した上で順次、専用道路を増やしていく」と話した。
2012年05月09日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120509t11012.htm
鉄道の本格復旧が不透明なのは、復旧ルートの確定が難しいこともありますが、財源の問題が大きいと思います。
JR東日本は、黒字なので、政府による補助金は難しいとのこと。
大きな被害にあった東北のインフラ整備にあたって、私企業としてのJRに全部押しつけていいものかどうか。はなはだ疑問です。
建設国債による、補助金あるいは、出資金で早急に復旧すべきと思います。
全体の復旧状況は、東北運輸局のサイトにありました。
http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/td/td120501.pdf
これによりますと、三陸鉄道では、政府と地元県の支援のもと、北リアス線、南リアス線とも平成26年には開通のめどが立つようです。
間をつなぐJR線が早く復旧されることが望まれます。(鎌田)