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北近畿タンゴ鉄道、高速バス会社に運行委託へ
鉄道運行と施設保有の「上下分離方式」移行で収益改善を目指す第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR、京都府宮津市)が、運行会社の候補となる「最適提案事業者」に、高速路線バス事業のウィラーアライアンス社(東京都港区)を選ぶ方針であることが10日、関係者への取材で分かった。近く取締役会で正式に決め、両社や沿線自治体の協議がまとまれば、本年度中に運行事業を委ねる。
KTRの2012年度経常赤字額は8億4千万円。全国の三セク鉄道で最多の赤字が続き、毎年度、出資する沿線自治体の穴埋めで経営を保っている。
上下分離の導入により、運行やサービス、地域貢献の向上で収入増を図る。昨年10月から1月まで運行会社を募った。関係者によると、4社が応募した。鉄道事業者ではないが、安全面の提案内容で評価が高かったウィラーアライアンス社を候補に選んだ。同社は「西日本ツアーズ」として大阪市で1994年創業し、高速バス事業を全国展開している。
2014年04月11日 08時53分 】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140411000017
北近畿タンゴ鉄道は、天橋立など魅力的な観光地を沿線に持ち、大変有効な路線と思われるが、年間8億円もの赤字を京都府、兵庫県、沿線自治体が負担する補助金路線である。補助金路線は、経営努力のモチベーションを欠くといわれるが、KTRとしても、イベントの実施、車両の更新など努力はしていると思われる。
今回、ツアーバス会社ウィラーアライアンス社に運営委託することになったが、KTRとの役割分担、費用分担がまだ明らかになっていない。運営会社により、運行やサービス、地域貢献の向上で収入増を図るとされているが、今後の進展に注目である。(tk)